基本理念は凡事徹底

『平凡な事を徹底してやり続ければ やがて非凡な成果が得られます」
という教えです

私たちは次の四つに取り組むことにしました

 

一、 挨拶をする
二、 履き物を揃える
三、 掃除をする
四、 約束を守る

 

清 掃 十 訓     朗読 山田和幸 

 

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清掃十訓 朗読 山田和幸
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一、清浄は(しょうじょう)は肉眼で見ることのできる
  真理の相(すがた)である。

    
現実の生活そのものが真理。どこか遠くにあるのではなく、
      大地にしっかりと根をはることが大事です。


一、清掃は清掃する人と見る人の心をともに清浄にする
  ものである。

    
人は、毎日見ているものに心が似てきます。たとえば、掃き
      清められた寺社の境内にはいると、心が落ち着きます。


一、清掃は浄穢(じょうえ)をこえて 人の心の執着を
  払うものである。

    
汚れたから掃除をするのではなく、いつも美しい状態を維持
      するために掃除をするのです。「汚いなあ」と頭が考えると
      手も動きません。手がよいことをすると、心もよいことを考
      えるものです。


一、清掃は思考を現実から遊離させないために欠くこと
  のできぬ勤労である。

    
本を読んで、頭で学ぶことは大事ですが、身体を動かして、
      身体で感じて学ぶことも大事です。そのために、学校や職場
      で掃除を欠かさずすることが大切なのです。


一、清掃はだれもが平等で、対象に没入できる機会であり
  場である。

    
すべての人が、責任を平等に負担しています。上下の隔たり
      なく、誰もが平等に没入できるのが掃除です。


一、清掃はだれにもできるが、また だれにもできない
  つとめである。

    
手足が動けば誰にでもできるのが掃除、簡単だから軽視され
      ます。手抜きをしても、徹底しても掃除は掃除。ここに深い
      意味があります。


一、清掃は工夫、創造の能力が身に付くつとめである。

    
掃除の手順・道具の使い方・どんな道具を使うかを考えると
      き、創造の能力が身に付きます。


一、清掃はひそかに、謙虚に、かつ慎重にしなければな
  らぬつとめである。

    
本来掃除は、人が寝静まっているときにひそかにするもので
      した。「私がやりました」「きまりだから」「責任だから」
      ではありません。本当の掃除の意義は、それらを超えてする
      ところにあります。


一、清掃は骨身を惜しまず、すすんですることが何より
  大切なつとめである。

    
困難な仕事を自ら求め、人のいやがることを進んですること
      で、行動力と強い心を養うことができます。継続することで
      生きる力がついてきます。


一、清掃はすべてのものの生命尊重と報恩のための大事
  なつとめである

    
自分のものは大切にするが、他人のもの、特に公のものを粗
      末にする傾向があります。資源を守り、道具を大切に扱うこ
      とや、便器を磨き上げることで、人や物を大切に思う心や感
      謝の心を育み、謙虚な心を育てます。熱心にお掃除をする人
      に傲慢な人はいません。


この十訓は、山口県の教育者 町田俊記先生の著書「霧雨はしみとおる」より抜粋させ
ていただきました。